税理士事務所 IBEE

〒189-0014 東京都東村山市本町2-3-77吉崎ビル301(東村山駅から徒歩30秒)

お電話でのお問合せはこちら
042-306-2979
受付時間
9:00〜17:00
定休日
土曜・日曜・祝日

メールでのお問い合わせはこちら

【節税】役員貸付金のデメリットと減らし方

執筆日:2018年10月25日(木)

役員貸付金とは「会社」が「役員」にお金を貸している状態です。

「会社」にとっては貸付金で、「役員」にとっては借入金です。

 

様々な要因で発生する役員貸付金ですが、こちらのデメリットと

減らす方法を解説していきます。

 

 (1)役員貸付金の要因

 (2)役員貸付金のデメリット!

 (3)役員貸付金の減らし方(おすすめ順)

 (4)まとめ

 

(1)原則は経費にならない!どころか税金的には最悪!

役員貸付金とは、「会社」が「役員」にお金を貸している状態です。

正当に貸し借りしている状態(金銭消費貸借契約書を結びます)の他に、

意図せず、役員貸付金が発生しているケースも見られます。

 

例えば、、、

  • 使途不明金を役員貸付金に切り替えたもの
  • 法人口座から引出し現金支払いを行ったが、支払の残りを精算していないもの
  • 役員報酬を多めに支払ってしまい、精算していないもの
  • 赤字を回避するための手段として、経費を役員勘定に振り替えたもの
  • 役員個人の生活費等の立替を会社で行ったものの精算を行っていない

等々の場合に、役員貸付金が発生してしまうケースがあります。

 

それでは実際これらが残ってしまうとどういうデメリットが生じるのでしょうか?

(2)役員貸付金のデメリット

役員貸付金のデメリットは下記のように沢山あります!

 

デメリット① 銀行評価が悪い!

 銀行側としてはお金を貸して、役員貸付金に回っているように見えますので、

 銀行評価は下がります。

 また、役員貸付金は会社にとって「資産(債権)」ですが、

 返済されないことが殆どのため、評価の際の資産価値自体もありません。

 

デメリット② 利息が発生する!

 『貸付金』なので、利息は発生します。

 

 仮に利息を設定しなかった場合、利息相当が役員賞与として、課税

 されますので注意しましょう。

(3)役員貸付金を減らす方法(おすすめ順!)

厄介な役員貸付金を減らす方法として、現金精算以外に下記があります。

 

なお、この他に、

貸付金の債務免除を行う方法がありますが、多額の税金が発生しますので、おすすめ致しません。

 

減らし方その① 役員報酬の一部を返済に回す!

おすすめは役員報酬を増額して、手取の増加分を役員貸付金の返済に回すという方法です。

 

例えば、月の額面30万円を40万円に変更し、内10万円を役員貸付金の返済に回すという方法です

参考用に給与明細を作ってみました!

但し、この方法のデメリットは額面を上げますので、社会保険や源泉所得税・住民税が増加するという注意点があります。

 

減らし方その② 役員退職金で相殺!

役員退職金の支給の際に、現金ではなく貸付金と相殺すれば、大幅に役員貸付金を減らすことができます

この方法の注意点としては、退職時に使えないことと、退職金の手取額が減ってしまうということがあります。

 

減らし方その③ 役員の個人の資産を会社に売却又はリース

役員の個人資産を会社にリース又は譲渡し、その代金を役員貸付金の相殺で行うという方法もあります。

この注意点として、役員側で雑所得や譲渡所得が生じ、所得税や住民税が増加する可能性があることです。

(4)まとめ

現金出納帳以上が『役員貸付金のデメリットと減らし方!』になります。

役員貸付金はデメリットだらけで、減らすのも大変です。

 

役員貸付金が生じないように、現金出納帳等でしっかり管理する事が

大事ですね。

 

今回のコラムは以上になりますが、お問合せ・ご依頼は

こちらからお願いいたします。

 

【この記事の執筆者】

 

税理士 大栗 崇一郎

    (おおぐり そういちろう)

 

大学卒業後、国税3法を含む税理士試験に25歳で官報合格。

東京都内の複数税理士法人にて約6年間業務に携わった後に独立。

現在は東京都・埼玉県を中心に会社支援・会社税務に特化した税理士事務所の代表を務める。

無料相談・お問合せはこちら

お問合せ・ご相談は、お電話またはフォームにて受け付けております。

受付時間中に留守番電話になった場合はお名前とご用件をお伝えください。折り返しご連絡いたします。

受付時間外にお電話又はメールを頂いた場合には、翌営業日の朝一にご返信させて頂きます。

メールでのお問合せは24時間受け付けておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。

受付時間:9:00〜17:00
定休日:土曜・日曜・祝日

※土曜日は事前予約により面談可能です。

お電話でのお問合せはこちら

042-306-2979

Menu

インフォメーション

お問合せ・ご相談
042-306-2979

お問合せはお電話・メールで受け付けています。
受付時間中に留守番電話になった場合はお名前とご用件をお伝えください。折り返しご連絡いたします。
受付時間外にお電話又はメールを頂いた場合には、翌営業日の朝一にご返信させて頂きます。

メールでのお問合せは24時間受け付けております。

受付時間/定休日
受付時間

9:00〜17:00

定休日

土曜・日曜・祝日

土曜日は事前予約により面談可能です。

アクセス

〒189-0014
東京都東村山市本町2-3-77吉崎ビル301
西武新宿線東村山駅 東口より徒歩30秒