税理士事務所 IBEE
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執筆日:2026年3月18日(水)
こんにちは!東京都東村山市の税理士の大栗です。
2025年度はビットコインが史上最高値を記録して、
大きなニュースとなりました。
一方で、日本でも2018年ごろは仮想通貨をもっている話をよく聞きましたが
近年あまり仮想通貨の話を聞くことは少なくなりましたね。
それには日本の仮想通貨への高い税率が影響しているかもしれません。
さて、今回は投資家の間で話題になっている
「仮想通貨(暗号資産)の分離課税」に関するコラムです。
利益が出ると最大で約55%もの税金がかかってしまう今の制度から、
株やFXと同じように一律20%の税金(申告分離課税)に変わるかもしれないと議論が進んでいます。
今回は、現在の仮想通貨の税金のおさらいと、
分離課税になった場合のメリットについて解説を行います。
分離課税の話題に触れる前に、
「現在の仮想通貨の税金」がどういう制度か改めておさらいします。
仮想通貨は、税金が高いという話を聞いたことありませんか?
こちらについて解説していきます。
現在、ビットコインなどの仮想通貨を売買して得た利益は、
原則として「雑所得」に分類され、「総合課税」の対象となります。
この総合課税とは、
お給料など他の所得と合算して税金を計算する仕組みです。
総合課税は「累進課税」という仕組みなので、
利益が大きくなればなるほど税率が上がります。
つまり、お給料がある状態の人が仮想通貨で儲かったりすると、
もともとの給料の所得に加えて、仮想通貨の利益が乗っかってくるので
税率が高くなりがちです。
”税金 = 課税所得 × 税率”
になるので、仮想通貨で大きく儲かると、
課税所得も上がって、税率も高くなるので、
税金が高くなっていくのです。
そして、気になる税率ですが、
住民税(一律10%)と合わせると、
所得に応じて15%〜最大約55%もの税金がかかってしまいます。
大きく稼いでも半分以上税金で持っていかれる可能性があるため、
ここが一番のネックになっています。
株やFXの場合は、もし今年赤字が発生した場合には、確定申告することで、
翌年以降の利益を相殺することが可能です。
例えば株式だと、
2025年度に1000万円赤字の場合、確定申告で損失の繰越をすることで、
2026年度以降に利益が発生した場合、2025年度の赤字と相殺して、
税金が還付されます。
しかし、今の仮想通貨の税制ではこれができず、
赤字はそのまま切り捨てられてしまいます。
従来から、業界団体などから国へ「申告分離課税にしてほしい!」という強い要望が出ています。
もし「申告分離課税」に変更されれば、給与などとは切り離して税金が計算され、どれだけ利益を出しても税率は「一律約20%(所得税15%+住民税5%)」になります。
20%は住民税込みですから大きく下がりますね!
大きく利益を出した時の手取りが全然違ってきます。
ただし、現時点では、
恐らく国内の仮想通貨取引所の売買で、かつ、一定の仮想通貨(ビットコインやイーサリアム)が対象になる可能性が高いです。
海外の取引所については、恐らく引き続き雑所得(総合課税)の可能性があります。
株やFXと同じ扱いになれば、
今年発生した損失を最長3年間繰り越せるようになる可能性が高いです。
今までは、
2025年度に仮想通貨で1000万円損をして、
2026年度に仮想通貨で1000万円儲かったとしても、
2025年度の損失は切り捨てられ、
2026年度は1000万円がそのまま課税されます。
しかし!損失の繰越ができるようになると、
2025年度に仮想通貨で1000万円損をして、
2026年度に仮想通貨で1000万円儲かった場合、
2026年度については、2025年度の赤字と相殺すると利益0円の為
税金が発生しなくなります。
「去年は大損したけど、今年は大儲けした」という場合でも、
昨年の赤字を差し引いて税金を計算できるようになるため、
より投資がしやすくなります。
以上が、「仮想通貨が分離課税になる!?税率一律20%への変更の可能性を解説!」となります。
現時点ではまだ「雑所得(総合課税)」のままですが、
今後の税制改正で分離課税へと移行する可能性は十分にあります。
今後の税制改正の動向に注目です!
また、今回はステーキングやセービング等については
解説を割愛しましたが、今後機会があればこちらも解説していきます。
今回のコラムは以上となりますが、ご依頼等はこちらよりご連絡ください。
税理士 大栗 崇一郎
(おおぐり そういちろう)
大学卒業後、国税3法を含む税理士試験に25歳で官報合格。
東京都内の複数税理士法人にて約6年間業務に携わった後に独立。
現在は東京都・埼玉県を中心に会社支援・会社税務に特化した税理士事務所の代表を務める。
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